飛行機関連

B787のエンジンカバーの後ろが波立っているのはなぜ?

最新鋭機のエンジンは従来のエンジンに比べてあらゆる面で進化しています。

B787に搭載されているエンジンを見て、従来のエンジンの形状と少し違うと感じたことはありませんか?

一見してすぐに違いが判るのはエンジンカバーの後方が波立っている事でしょう。
これは何のためなのでしょう。

考えてみてください。
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答えは騒音対策です。

ジェットエンジンの騒音は、主にファンと排気ガスからによるものに分類されますが、この新型エンジンの形状は排気ガスからの騒音を低くする効果があります。

排気ガスからの音を低減するには排気ガスの噴出速度を下げることが有効ですが、エンジンカバーの後方を波立たせることによって排気ガスの中に縦の空気の流れを作り、噴出速度を遅くすることによって騒音低減を実現しているのです。

その他に周波数を変えて音の減衰を早める効果もあります。

この形状をシェブロンノズルと言います。
最近ではB747-8型機と言う最新型ジャンボにも同じエンジンが搭載されています。

飛行機のエンジンの騒音対策は目覚ましい進歩を遂げています。
一昔前の飛行機は耳をふさぎたくなるほど音が大きかったですが、最近では進入中の飛行機の騒音はかなり低減されています。
(離陸はさすがにエンジンを離陸推力にしていますのでまだ結構うるさいですが・・・)

昔、羽田にコンコルドが飛来してきたことがありますが、このコンコルドのエンジンの騒音はすさまじかったですね。
私の家の上空を飛んで行きましたが、家が壊れるのではと言うような騒音でした。

ところで最近日本の航空会社から消えて行ったジャンボジェット(B747型機)ですが、先ほどご紹介した新型機が登場しているのをご存知でしょうか?
この新型ジャンボ、割と地味なデビューなのですが、次はこの新型ジャンボについて書いてみたいと思います。

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