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意外と知られていない新型ジャンボ B747-8

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日本の航空会社から消えてしまったジャンボ機ですが、最近、新型ジャンボがいま世界の空を飛んでいるのをご存知でしょうか?

まず新型機の説明をする前にジャンボの系譜を簡単にたどってみましょう。

1969年にジャンボジェット機が登場しましたが、最初のモデルはB747-100型機、次に機体構造を強化して性能を上げたB747-200、その後にアッパーデッキ(2階席)を増席したB747-300、ここまでが従来のアナログ計器を使った古いタイプのジャンボです。
これらはクラシックジャンボと呼ばれています。

次に登場したのがB747-400、これは新世代の技術を投入し設計され、操縦席の計器を従来のアナログからデジタルに変えたグラスコクピットを採用したハイテクジャンボと呼ばれるものです。
これは外見は似てても操縦するうえでは全く違う飛行機と言ってよく、クラシックジャンボからB747-400に移行する場合は新たに訓練を受け、航空局の試験を受けなければいけませんでした。(限定変更と言います。)
B747-400 の大きな特徴は翼端にウィングレット(翼端に取り付けられ、上方に沿ったような形状の小さな翼)がある事でわかります。
このB747-400がJALとANAで2014年まで使用していたモデルです。
B747-400は今でも現役機として多数の航空会社で使用されています。

この後に登場したのが今回のテーマのB747-8です。
この飛行機はボーイングがエアバスA380に対抗するために計画されたものですが、当時のA380の勢いに押されて地味なデビューとなっています。

B747-8の最初の商業運航は2011年(ロールアウトは2009年)ですが、実はこの初飛行はカーゴールックス航空と言うルクセンブルグ大公国の貨物機としてデビューしました。
正確にはB747-8F(FはFreighter フレイターのF、貨物機の意味です。)と言います。

この飛行機の特徴はB787の技術をかなり応用しているところにあります。
外観からわかる大きな特徴はエンジンと翼端です。
エンジンはB787と同じシェブロンノズルを採用したエンジンを使用し、翼端はB787とほぼ同じ形態をしています。
また胴体も5.7m延長させてA380より胴体は長くなっています。

操縦系統も一部フライバイワイヤが採用されていますが、B787のような大きな操縦系統の変更はされず、外観的にはほぼB747-400と同じ操縦席の計器になっています。
その理由は航空会社からの要望でB747-400からB747-8に移行するときに簡単な訓練で乗務できるようにして、訓練費用を抑えるためでした。(これによって航空局の限定変更試験が必要なくなり、B747-400との混乗も可能になりました。)

その後旅客型であるB747-8IC(ICはインターコンチネンタル)が投入され、現在ルフトハンザや大韓航空、中国国際航空等で使用されています。

日本では唯一NCA(日本貨物航空)がB747-8Fを2013年から導入し、B747-400Fを退役させています。
B747-8はA380の貨物機の開発の遅れもあり、どちらかと言えばB747-8Fの貨物機が多く飛行をしている状況にあります。

B747型機の派生型はこのB747-8で終えることとなり、またボーイング社では4発エンジンの開発も最後になりそうです。

私は数十年、クラシックジャンボから最新鋭機まで乗り継いできましたが、B747はとても操縦のしやすい、飛行特性も非常に安定した飛行機です。
また4発エンジンの飛行機も生産されなくなりつつあり、一つの時代が終わったような寂しい思いをしています。

今や2発エンジンの飛行機が全盛期ですが、皆さんは4発エンジンの飛行機と2発エンジンの飛行機、どちらが良いですか?
次はパイロットとして4発エンジンの飛行機と2発エンジンの飛行機がどう違うのか書いてみたいと思います。

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