滞在記

アンカレッジでの暮らし(続編)

前述のアンカレッジの思い出の続編です。

アラスカは日本に比べてかなり高緯度にあります。
東京の緯度は北緯36度、アンカレッジの緯度は北緯61度です。

このために夏は夜11時頃まで明るく、日の出も4時過ぎ、逆に冬は夕方4時過ぎには日没となり日の出は朝10時前後になります。(アンカレッジの時間)

という事でアンカレッジの生活は夏と冬では過ごし方が極端に違います。

夏は人それぞれアラスカの大自然を満喫していますが、私は釣りが好きですのでFishingによく行っていました。

アンカレッジの釣りはサーモン釣りが主になります。

6月のキングサーモンに始まり、夏のレッドサーモン、秋のシルバーサーモンといろいろなサーモン釣りが楽しめます。

キングサーモンはなかなか釣れないのですが、一度だけ15㎏(35ポンド)前後のメスを釣り上げたことがあります。
ルアーはスプーン、もしくはスピナーを使用していました。

メスですのでおなか一杯に筋子(卵巣に入ったままの状態の卵)が入っており、これをザルの様なもので優しく擦って卵を一個一個にばらします。
それを100%の塩水に漬け、一晩冷蔵庫の中に置くと自家製イクラが出来上がります。

大き目のボールいっぱいの「いくら」が出来上がりましたが、味も市販品に負けないくらい、新鮮で最高においしかったですね。

ちなみにアメリカ人は鮭を釣ると釣り場で解体して、身の部分だけを持っていくのですが、その際卵は捨ててしまいます。
解体場で何度か譲ってもらったこともありますが、もったいないですね。

次に来るのがレッドサーモンですが、レッドサーモンはキングサーモンと違って大量に遡上して来ます。
体調は60㎝から70㎝くらいの小型のサーモンです。

通常は赤や青の毛ばりを使って釣るのですが、期間や場所によって網ですくってよい時期があります。
ディップネッティングと言いますが、画像はその時の様子です。

ディップネッティング
大き目のフィッシングネットを川に入れて待っていると魚が勝手に網に入ってくるのですが、魚が入った瞬間ドンっと言う衝撃を感じます。
時々、サーモンが足に当たるくらい魚影は濃かったですね。

またアンカレッジの南にスワード(Seward)と言う港町がありますが、そこの河口では3本フックを使った引っ掛け釣りをすることができます。
結構重めの重りを使った仕掛けを投げて引いていくのですが、時々掛かったサーモンが外れ、ものすごい勢いで重りが自分の方に飛んでくる時があります。

実際に目に当たり視力が低下したりした事故もあり結構危険な釣りでした。

魚は捕獲できますが、釣りとは言えないかな・・・。

レッドサーモンも卵は通常のいくらより小さいですが、キングサーモンと同じようにイクラを作ることができます。

次はシルバーサーモンですが、これは日本で見るサーモンに良く似ています。

魚体はレッドサーモンよりはるかに大きく、魚体も丸々として見慣れた鮭らしい鮭でした。
釣り方は針に鮭の筋子を括り付け置き竿で釣っていました。

釣れた時の引きはこのシルバーサーモンが一番良かったように思います。

サーモンは塩鮭(塩じゃけ)にしたり、スモークしたりと食の面でも楽しませてくれました。

サーモン以外では春にスメルトと言う魚が大量に遡上して来ます。

正式な名前はフーリガン(hooligan)と言い、日本のわかさぎと同じ種類の魚です。
わたしたちはスメルト(smelt)と呼んでいましたが、キャンドルフィッシュ(candle fish・・・油が多いのでキャンドルとして使える)とも呼ばれています。

スメルト
画像のように一度に数十匹すくえます。

ワカサギと言っても日本ように小さくはなく、シシャモくらいの魚体です。
小さな小川に手で摑まえることができるくらい大量に遡上して来ますので網ですくって捕獲します。
私たちはシシャモ、シシャモと呼んでいましたが、味はまったくシシャモとは違いあまりおいしくなかったですね。

夏はこのように釣り三昧で過ごしていました。
夜11時くらいまで明るいので夏は遊び疲れることが多かったですね。

さて冬ですが、イメージとしては夜が長く暗―い季節と言った感じです。
朝の出勤時間もまだ夜明け前、真っ暗です。
気温は氷点下、時々マイナス20度くらいになるときもあります。

この様に暗い冬ですが遊びがないわけではありません。
スキーです。

アンカレッジから車で40分くらいの所にアリエスカと言うスキー場があります。
スキー場の頂上近くのゲレンデの横から氷河を見ることができる壮大なスキー場です。

気温は厳しいので頻繁にはいきませんが、冬の唯一のレジャーでした。

私はアンカレッジの山に少し近いところに住んでいたのですが、庭にムースと言う鹿が現れたことがあります。

ムース

ムースと言うのは日本語でヘラ鹿の事で馬ほどもある大きな鹿で、冬になると山から麓まで下りてきて街中でも見ることができるようになります。
ムースと車の衝突事故も結構あり、私も時々見ました。

また冬には時々オーロラが見ることができました。
オーロラの見学はアンカレッジの北にあるフェアバンクスと言う街が盛んです。

とは言え冬は暗いし気候も厳しいのでやはり夏が待ちどうしかったですね。

アラスカには他に観光地もたくさんあり、船で氷河を見に行ったりもしていますが、ほとんど釣りの思いでしかないと言うのは今思うとどうなんだろう・・・・?

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