飛行機関連

乗務員のフライトスケジュール今昔(ヨーロッパ編)

今回は乗務員のフライトスケジュールの中のヨーロッパ便について書いていきたいと思います。

以下はあくまでも私がいた会社で、かつ私の場合です。

先ず今の現状ですが、昔に比べてかなりフライトパターン、及び外地での滞在期間が短くなりました。
例えば大昔は2週間に及ぶフライトスケジュールがありました。

2週間と言うのはヨーロッパに行く時に北極経由で行っていた時代ですね。

昔はソ連(現ロシア)のシベリアの上空通過は冷戦時代の名残でしばらく飛行ができませんでした。
(シベリア上空の飛行禁止はあくまでも日本からソ連以外の土地(たとえばヨーロッパの都市)に行く上空通過の時だけでモスクワ便はシベリアの上空を飛行できました。)

そのためにヨーロッパに行く時はわざわざアラスカのアンカレッジを経由して北極経由で行っていました。
大体アンカレッジの給油時間を入れると16時間から17時間くらいかかります。
現在はシベリアの上空を飛行してヨーロッパに行っていますので10時間か11時間くらいで行くことができます。

余談ですが、北極の上空を飛行するときはポーラーキットと言って特別な装備を積んでいました。
北極で不時着した場合、極寒の地でサーバイブ出来るための装備ですが、その中に銃があったと言うのはご存知ですか?
今では信じられないですね。
白熊に襲われる可能性を想定したものです。

その当時はアンカレッジに駐在の乗務員がいましたので、アンカレッジからヨーロッパに行く便は主にその乗務員が担当していましたが、たまに日本から行く場合があります。
その時は日本に帰るまで約2週間くらいかかっていました。

例えばロンドンに行く場合をご紹介しますと
日本を出発して、まずアンカレッジに1泊、翌日アンカレッジからロンドンに行き、ロンドンで約1週間の滞在がありました。
この1週間の間に一度ロンドンとパリの間を往復するフライトが入っていました。
その後アンカレッジに戻り1泊か2泊して日本に戻る、こんな感じでしたね。

さすがに長いですね。
(南回りヨーロッパ行のパターンもありましたが、この場合も2週間くらいかかっていたと思います。)

今はこんな長いパターンはありません。

現在はヨーロッパのパターンは4日が基本です。
現地について翌日は1日休み、その翌日に乗務しますが、2泊4日と言うようなパターンです。

通常、4日間のフライト後は日本で2日の休みがあるのですが、ヨーロッパの場合は時差の影響も大きいので3日の休みをもらえました。

しかし月にヨーロッパ便が3回入るとさすがに体がきついので、ヨーロッパ便はできるだけ2回くらいの乗務に抑え、合間に国内線、若しくは東南アジア線の乗務が入っている場合が多かったですね。

前にも書きましたが、時差が大きい東西への乗務は長時間乗務が多いのも相まって体はきつかったです。

ちなみにルートは大体画像にあるような感じでかなり北に上がります。
風を避けるためと大圏コース(球面上の最短距離)を飛行するためです。

このルートですが、特に冬場、北の方にオーロラが見える事が多いです。
日本からヨーロッパに行く時は昼間ですので残念がら見えませんが、帰りは夜でかなり見える確率は高いので左側の窓の席をおすすめします。

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