飛行機関連

乗務員の寝床、クルーバンク

銀行ではありません。

乗務員が休むベッドの事を言います。

ヨーロッパやニューヨークに行く時に飛行時間が10時間から14時間位になりますが、そのような長時間のフライトの時にもう一人機長が乗務して3人編成になるのをご存知でしょうか?
(通常の編成は機長と副操縦士の二人乗務です。)

この編成をマルチクルー編成と言います。
(機長二人、副操縦士二人の編成の時はダブルクルー編成と呼んでいますが、現在の通常の編成では特別便でもない限りありません。)

さすがに9時間、10時間を超えての連続業務はきついものがあり交代で休憩を取りながら飛行します。
ましてや徹夜フライトや時差を抱えていた場合などは地獄です。

その休憩を取るためのベッドをクルーバンクと呼んでいます。

CA(キャビンアテンダント)も通常編成より少し多い人数で乗務して、同じく交代で休憩を取ります。

パイロットの場合は3人乗務ですので12時間のフライトの場合はその3分の1の4時間休めることになります。
直ぐにベッドに入って寝る人もいますし、食事をとる人、しばらく本読む人、人それぞれです。

場所は屋根裏ですね。
客室の上です。
パイロットのバンクは操縦室の後ろの天井、CAのバンクは客室後方にあります。
写真はパイロットのバンクですが、座席の後ろがベッドになっています。
これは多分、B777のバンクではないかと思います。

すごく狭いのですが、完全に横になって休むことができますので仮眠を取るには十分です。
寝るときはスマホの目覚ましをセットして寝坊しないようにしますが、中には熟睡しすぎて時間になっても起きない人もいます。

その時は少し優しく寝かしてあげるのですが、ほおっておくと自分の休む時間が少なくなるので最後は痺れを切らしてベッドの横のインターホンを鳴らして起こします。

完全に疲れが取れるわけではないのですが、この休憩があるのとないのでは疲れ方が倍以上違います。
自分の番が来るのを今か今かと待ちわびて乗務しています。

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