飛行機関連

飛行中の飛行機の表面は外気温度より暖かい!?

前にお話しした上の写真のPrimary EICASと言うCRTは他に様々な表示機能があります。

今回はこのCRT(画面表示装置)に表示されている温度について書きたいと思います。

上の写真は高度33000ft(約10000m)上空のものですが、果たして外気温度は何度くらいだと思いますか?

計器にその温度が表示されています。

右下にSAT(Static Air Tempreture)と言う表示がありますがこれが外気温度です。
-49度(マイナス49度)ですね。
すごい寒いですね。

もう一つ左上にTAT(Total Air Tempreture)と言うのがあります。
この温度は飛行機の表面温度で-17度(マイナス17度)です。
(要するに飛行機の外側の機体の温度がマイナス17度と言う事です。)

なぜこの温度の差が出るのでしょうか?

外気温度が-49度なのに飛行機の表面温度は-17度、実に32度も違っているのです。
勘の良い人ならもうお分かりと思いますが、これは空気の圧縮と摩擦で飛行機の表面が32度外気温度から上昇したと言う事です。
流星(流れ星)が大気圏に突入して燃え尽きる原理と同じです。

ジャンボは通常、音速の0.84から0.85倍の速度で飛んでいます。
我々の間ではマッハ84(ハチヨン)とか、マッハ85(ハチゴ)とか読んでいます。

大体、対気速度で485kt(ノット)、時速873km位ですね。
これは空気に対する速度ですので対地速度とは違います。

対地速度は上空の風によって左右されます。
向かい風や追い風によって速度がかなり違います。
この点についてはまた書いてみたいと思います。

この位のスピードでも空気の圧縮と摩擦の影響はすごいものがありますね。

ちなみにもう一つ温度が左下に表示されていますが、これはFuel Temp(燃料の温度)です。
-13度(マイナス13度)ですね。
この燃料温度は地上ではほぼ外気温度と等しいですが、長く飛んでいるとTATの温度に近づいていきます。

燃料の凍結が心配になりますが、燃料は灯油に近いケロシン系の燃料で凍結温度もマイナス50度前後ですので問題いありません。

その左はその時点の飛行機の重量とその下は燃料の量です。
それぞれ782800lbs(ポンド)、110700lbsです。
それぞれ約36トン、5トン位です。

このPrimary EICASは表示されている数字以外に様々なインフォメーションを知らせてくれます。
異常が起きた場合もその異常を知らせてくれたりします。

この機能を語りだすときりがなくなりますのでまたの機会にしたいと思います。

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